ぎゃぁあああ!!
鬼のような道を走って着いた館。そこにはゾンビ集団が待っていた。
この日のために、買い溜めておいた大量の塩を顔面めがけてぶん投げる。
なんてことはしちゃダメだ。真摯な姿勢で秋田なまはげ文化を学ぶ。
本編はじまり!
雨音がザブザブ。テントの外に顔を出します。しっとりした東北の空。
「おはよ~う!」 昨日から一緒に行動している日本一周中のヤスさんです。
まだ6時前だってのにもうテントを片付けています。早起きだなー!笑
道の駅がオープンまで、ヤスさんとヒグマの話をしながら散策します。
札幌出身らしく熱く語ってくれる。450kgの知恵もある熊がいたんだとか。
後ろ向きに歩いて足跡を残し、それを辿って来た猟師を待ち伏せたと。
やってきたところを襲ってグサァァアアアン!クマさんこぇええええ!
さらに時速60キロも出るそうです。四足歩行の車かよ。チャリじゃ死ぬぞ。
クマモンって一体。。鳥肌が立ったところで駅の定食を食べて出発です。
パラパラと落ち出す水玉。雨でも走ると決めてるので気にせずGO!
ヤスさんは雨の日は基本停滞ですが、今日はついて来てくれるみたいです。
気使わせてすんません。まずは『ゴジラ岩』という場所を目指します。
デコボコした風景群。この中に恐竜フォルムの岩があるといいます。
岩がいっぱいです。どれだよ!見方によっちゃ全部ゴジラにみえるわ(笑)
これからは次の目的地に移動です。秋田名物なまはげを見にいきます。
グーグル先生に道をご教授。お!半島回らなくてもいけるみたい。
ただせっかくだし島を走りたい。気合い入れてアップヒルを駆けます!
ぬぉおおお!!!さっそく頂上を越えました。やっほー\(^o^)/
あれ? また登り坂。。おっしゃあああ!今度こそ頂上。やっほー!
はい?また登り坂。。うぉおおお!今度こそ頂上。やっほー!えっ?
登って下って先が見えません。坂の迷宮をグルグルしています。
奇妙な世界に迷い込んだみたいです。雨も降ってきてすごく不気味。
太ももはちきれそうだ。ちなみにヤスさんは足をつけない信念の持ち主。
負けられるかぁああー!必死に食らいついて目的地に到着しました。
『なまはげ館』です。閉館までにこぎつけました。いい汗かけたわ。
「今日はとんでもなかったなぁ~!」「ホントっすね~!」話しながら中へ。
お目当てのなまはげがきました。これが伝説のゾンビ・・・オーズ!
鬼の形相をした凶暴なゾンビ達。まさに日本のスリラーバークです。
この日のため買っておいた博多の塩を勢いよく顔にぶちまけていきます。
ていうのは冗談で、コイツの正体は秋田県は男鹿市名物なまはげです。
毎年大晦日。「泣く子はいねが~!」と子供を襲いにやってくるんです。
ザックリ説明すると、怠けた心にムチを打って気合いを入れてくれる神様。
見た目で悪いやつだと勝手に思ってました。実はありがたい存在です。
ファンキーな風習だな~!子供からしたらこんなん一生トラウマです。
安心してそばも食べれません。除夜の鐘をBGMにヘッドバンギングしそう。
ちなみに12月31日は僕の誕生日です。秋田に生まれなくてよかった。
なまはげの姿に決まった形はありません。色んなデザインがあります。
人形が大集合してる部屋へ。ヤスさんは異様な世界に固まってました(笑)
クソデカい緑の仮面を発見。たぶんコイツがヒエラルキーの頂点だな。
最後は影を奪われて取り込まれました。仲間に塩をかけられて復活!
なんてことはなかったのでコスプレに挑戦。なまはげ界のしたっぱに転職。
本格的な実演コーナーもあるみたいですが、残念ながら時間外でした。
夕方に『道の駅 おおがた』に辿り着きました。ここ無料休憩所あるぞ!
カタカタカタ。中に入ると見知らぬ風貌の男性がパソコンをいじっています。
全国の山をめぐって日本一周されているそうです。ストイックな兄さん。
彼は毎日自炊で米を炊いています。おいしい作り方を教えてもらうことに。
「持ち歩くのは重いし大変だけど、米はやっぱりおいしいよ」煙の中で呟きます。
モクモクと湯気が立っていい香りがする。いつか米炊きチャレンジしよう。
エアコンがよく効いた室内。雨でぬれた服を乾かして皆で語ります。
自分は2人とルートが違うようです。明日からまた一人旅になんのか。
短かったけど楽しかったな。一期一会に感謝して明日に備える。
次回につづく。。
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