2014/05/23

夜の電話ボックス 日本一周44話 秋田-青森


自転車のライトが闇に飲まれていく。

真っ暗な海沿いをひたすら走る。携帯電話を取り出して時間を確認。
まずいぞ12時を回るな。田舎道がつづいて寝る場所が見つからない。
ようやく灯りが見えてきた。あの青白い光は・・・電話ボックスだ。



本編はじまり!
黄色いベンチで目覚めます。ビキビキビキ。体中が筋肉痛です。
昨日はシンドかった。ヤスさんのおかげで男鹿半島完走できました。
一人だったら足着いていただろうな。まだまだ修行が必要です。



おっしゃ!青森へとダッシュ。今日はついにヤスさんとお別れです。
  彼の背中を見て走るのも今朝で最後か。師匠は海沿いで自分は内陸へ。
 とある交差点のこと。力強く手を握手を交わしました。楽しい旅を!



これから山の中へ突き進みます。青森にある世界遺産『白神山地』。
ヤスさんに鍛えられたおかげで坂道でもスピードが出ます。閾値がUP!
スーパーサイヤ人になった感覚です。今ならどんな坂も登れます。



あっという間に白神山地世界遺産センターに来ました。さっそく見学だ!
 「白神に行きたいんですが、どういけばいいですかね?」職員さんにご教授。
 「コッチのルートは今通行止めだよ~」 どゆこと?聞こえません\(^o^)/



雪の影響で通れないとのことです。海沿いにある青池なら見れるらしい。
てことは、逆走してヤスさんと同じルートで行けってことか。まじかよ。。
 そのあと職員さんが気に入られて、管理人室でコーヒーを頂きました。



白神の話を聞かせて頂いたりと、充実した時間を楽しく過ごせました。
 結果オーライだ!はいはい戦闘民族にかかれば逆走するくらい朝飯前です!
すこし青空も出てきました。気合を入れてぶっとばして行きます!



ある売店ではおばあちゃんが、ジュースをサービスしてくれました。
 海沿いに戻ってガンガンチャリを漕いでいきます。するとタヌキが出現。
なにこの欲望に満ちたフェイスは。あなたベロ出すのやめなさい!笑



青森とつにゅー!気づけば長崎から走り続けて本州最後の地にいる。
すごく遠い場所にきたな。言葉にならない思いがフツフツと沸いてきます。
白神山地が近づいて湿った空気に変わりました。この感じ好きだな。



『道の駅はちもり』で休憩。ここは甘露を汲むことができるみたいです。
森の生い茂る匂いがして自然を感じます。ここで一晩過ごしてもいいな。
まだ明るいし、もうチョイいっとくか!・・・これが判断ミスでした。



月が溶けて闇に包まれまれていく。今ならまださっきの駅に戻れます。
 ただ来た道を戻るのは絶対いやだ!笑 どっかしら寝れる場所はあるだろー!
なんもない☆ 電話ボックスの明かりを見つけてルート確認します。



自転車のライトだけを頼りにずーと進みます。やっと白神山地きたぞ。
  暗すぎて登りか下りかすらも分かりません。体の感覚だけで判断します。
 動物の鳴き声に変な汗が出てくる。寝床があると信じて進もう。。


次回につづく。。


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