2014/06/12

海王類のハサミ 日本一周64話 北海道


メートル級のハサミ。

突然現れた巨大カニ。ゲテモノのイメージに反して臭みなく質がいい。
色は鮮やか、甲羅は鉄ような硬さ、小さい傷もあってイキイキしている。
鮮度が高い甲殻類の証拠だ。丸焼きかしゃぶしゃぶで迷うのだった。



本編始まり!
連日の雨です。古めかしい匂いがする。列車の窓を見るとポツリポツリ。
そうだ!荷物の確認をしよう。ポケットとバックの中をガサゴソと漁ります。
財布からゴミまでちゃんと入っていました。よかった一応一安心です。



室内は危険なメンツです。関西から来たカップルは早朝に出発しました。
残ったのは、詐欺師疑惑の爺さん、不審な動きをする男、そして僕らです。
被害はなかったものの不安が残ります。雨ですが連泊は避けたいです。



爺さんはまだ気持ちよさそうに寝ています。決断は早い方がいいな。
まずは食パンでエネルギー補給。たっぷり食べてスタミナをつけました。
そして今晩の宿に目星をつけます。そうと決まればここから逃げるぞ!



「列車をアレンジしたオシャレ宿。寝床としては素敵だったなっしー!」
スリルをありがとう!起こさないように静かに木の階段を踏んでいきます。
爺さんに気づかれずに脱出成功しました。さーてと今のうちに出発だ!



雨も上がってる今がチャンス。目的地は『道の駅 オホーツク紋別』
現在地からはたった30キロです。水たまりを弾いて走っていきます。
気張ってこう!あっというまに到着しました。ん!なんかあるぞ?



巨大なハサミです。長さ12m・重量7トンの海王類が現れました。
「デケー!デケー!デケー!」先生と2人で目を見開いてはしゃぎます。
昔は魚のオブジェもあったんだとか。なんのために作ったんだよ!笑



カニの近くには流氷科学センターを発見。ちょっと寄ってみましょう。
イベントが開催されているみたい。地元の方が作った絵が並んでいます。
こういう作品を見ていると、インスピレーションが湧いて楽しいです。



ホッキョクグマもいたので、戦闘シミュレーションをしておきます。
食事中の隙を狙うのがコツです。あれっ?大きくてリーチが届かない。
知識と経験の未熟さを強く痛感しました。今回の戦いは負けです!



時間はまだ昼です。寝床は決まったので紋別の町中をブラブラ。
こじんまりした街角を散策します。夕方までここで時間を潰すことに。
スマホで地図を眺めてると図書館発見しました。いってみよう!



その前に公園で昼飯。先生にボイパを教わりながら食パンを胃袋へ。
基本の「Bo」「Tsu」「Puf」を覚えて、次に4ビートの練習に入ります。
先生は人間が出せるとは思えない、機械チック音を出しています(゜_゜)



おなじ人間だしできるはずだ!イメトレしながら図書館内へ入ります。
本を読んだり、旅中に出会った人のブログを見たりして、過ごしました。
同じ道を旅していても、それぞれ全く違う経験をしていて面白いです。



数時間してイオンへ。北海道のこんな場所にもジャスコあるんだな。
ゲームコーナへ歩きます。UFOキャッチャーに挑戦です。ウィイーン!
ロックオンする先生。ガラス張りの狭い牢獄から助けてやってくれ!



ガシャ♪ 救出はえー! テッドももうチョイ嬉しそうな顔しろよ(゚Д゚;)
日本一周コミュニティでは、マスコットを連れて旅する文化があります。
自分もその一人。先生にもついに相棒ができました。よかったね!



とりすぎぃいいいいいいい!3匹もGETできてめっちゃ幸せそう。
テッド達にノーベル平和賞を与えたいレベル。大満足のほほ笑みです。
これで彼も幸せな旅ライフが過ごせるだろう。賑やかになりますな!



外に出ると真っ暗。近くに公園があるみたいです。そこで寝ましょう。
町の中をぐるぐる走る。入口どこだー?ないーっ!もーいいや分かんね。
結局ここは諦めました。朝に寄った巨大ガニがいた道の駅に戻ります。



ゴオオオオ!寝床は海のすぐそば。寒くて強い風が吹いています。
気持ちだけでも温まろう。今日はプチ贅沢で幕の内の弁当にしました。
食材一つ一つに感謝しながら食べます。バツグンにうまいです!



今後の旅についての夢を語る夜。いいかげん眠くなってきたな。
薄い寝袋で震えつつ風をしのぎます。全身の力を抜いて完全脱力。
リラックスしてゆっくり瞼を閉じる。すみやかに夢の世界へ。


次回につづく。。


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