2014/09/10

最後のグランドライン 日本一周154話 山口-山口


嬉しさで言葉が出ない。

「帰ってきた・・・」嬉しさなのか恐怖なのか背中がゾクゾクする。
ちょうど半年ぶりの九州地方だ。前とは反対側からあの橋を見ている。
ここまで旅してきたことを、どこか他人事のようにも思えてきた。



本編はじまり!
群青色の空。色が移ろう朝焼はいつみても心を奪っていきます。
太陽が山の連なりから顔を出し、旅人達はシュラフから顔を出す。
すこし寝袋が湿っております。もうそんな季節になったんだな。



晩夏の朝はすごく冷えます。パパッと準備をして出発しましょう。
昨日走ったルートを逆走して山を下っていきます。寒ぃいいよお!!
まずは朝ごはんを買うために、コンビニへと寄り道することに。



店内では道の駅の社長さんに遭遇です。「自転車の青年捕まえた」
そう言うと『道の駅 みとう』の駅長さんに、電話をかけてくれました。
ちょうど行こうとしていた、日本一周の聖地になっている駅です。



そうここは旅人ウェルカムな駅です。移動して駅長さんと対面。
喜んで迎えてもらいます。旅人のひとりとして撮影して頂きました。
日本一周中に訪れると、なんと自分の写真を飾ってくれるんです。



自分もこれで歴代チャリダーの仲間入りしました。嬉しいなー!
差し入れに充電まで至れり尽くせり。なんという超細やかな心遣い。
もしも寄ることがあれば、ぜひ写真を探してみてください( ´ ▽ ` )ノ



お礼を告げてから漕ぎ出します。すごく楽しくて快適だったなあ。
これからは海沿いを目指して、機械のように無心で足を動かします。
すると静かな小さい町に突入。スーパーで備品買ってまた出発。



麓まではまだ結構な距離あります。気張ってこう!おっしゃー!
ん?おわっ!!突然フェンスから変なやつらがコッチを見てきます。
ビックリした。何だこの狂気を感じる手づくりファンタジー(゚o゚;;



日本にはディープな世界がありそうだな。きっと知らないだけだ。
ポーン!そして針金で命を繋いでたサンダルが大破。ドンキを探せ!
3代目のビーサンをゲットしました。また同じやつかい\(^o^)/



やっと海に出たぞー!さすがに鍛えぬいた足腰もボロボロです。
潮風を受けてまっすぐ走ります。地図上だともうすぐなはずだけど。
そして見覚えある橋が見えました。心臓の鼓動が早くなります。




うおーー!!ここ知ってるぞ!あの日見た景色と全く同じです。
全身がぶわーって高鳴ります。奥の方から何ががこみ上げてくる。
嬉しいのか悲しいのか、上手く言葉で言い表せない高揚感です。



今年の春のことです。思えばここから本格的に走り出しました。
「グランドライン編スタートだ!」中二なこと言ってたのが懐かしい。
遠い昔のことみたいです。差し入れを食べながら海を眺めます。



数時間立ち尽くして、気づけば真っ暗で人もいなくなりました。
よし行こう。懐かしの下関まで移動して赤間神社に寄り道してみる。
見終わると、大きなバックを背負ったメガネの青年がいました。



「こんばんはー!お兄さん旅してるんですかー?」と聞くと大正解。
夏休みに九州一周するそうです。山口には一瞬だけ来たんだってさ(笑)
それからからっと横丁も道草。カップルしかいないので即脱出です。



下関タワーも一応見学しておきましょう。見上げるほどの高さです。
そういえば山口市より下関市の方が、ビルが多く余裕で栄えています。
都会の動物になりきってコンクリートジャングルを駆け抜けます。



ラストは下関駅で休憩。いたってノーマルなステーションです。
人間に例えると、水泳部の2年生でインターハイ地区予選止まり。
勉強は苦手だけど年下の彼女がいる。そんな駅に思えました。



最後は港の近くへ移動。今日くらいは旅を振り返ってもいいか。
すこし冷めたシーフードヌードル片手に、旅のはじまりを思い出す。
タイミングが少しでもズレたら、会わなかった人もいたんだよな。



そう思うと不思議。これまで出会ってくれた人たちに感謝です。
北海道・本州・四国たちありがとう。どこもかしこも面白かった。
お腹も心もいっぱいになりました。ついに明日は念願の九州!


次回へつづく。。



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