2014/06/18

双眼鏡 日本一周70話 北海道


双眼鏡をのぞき込む。

天気は雨模様。晴れた日は北方領土を見ることができるらしい。
択捉島、国後島、色丹島、歯舞諸島。残念ながらどれも見えない。
諦めて雨の中を車輪を回していく。霧がかった前だけ見つめて。



本編はじまり!
東の地域。テントの入口から外を見渡すと、もう日が出ております。
実は明日の朝に人と会う約束ができました。札幌で知り合った方です。
待ち合わせ場所はここから150キロ。そこを目指して走ります。



荷造り開始。雨具を羽織ってボタンをとめているとおじいさん登場。
大阪から来ているとのこと。これまでの話をすると喜んでくれました。
おじいさんの旅を楽しくできたんなら嬉しいな。道中気をつけて!



今日の雨は激オコです。冷たい鉛に体を打たれながら走ります。
メンタル鍛えられつつ、しばらく進み『道の駅 おだいのとう』到着。
すっかり冷えてしまいました。中に入って手足を温めるとするか。



ここには北方領土返還について学べるコーナーがあるようです。
政治色の強い珍しい道の駅。天気が良ければ国後島が見えるらしい。
うーんと。。霧しか見えねー!パーフェクトに残念です\(^o^)/



外に出ると雨がレベルアップしました。激オコぷんぷん丸に進化。
テンション下げる作戦かよ。その手に乗るかぁあああーーーっ!!!
やることはいたってシンプルです。何も考えずに走る。それだけ!



何それ、ちょーラクショーじゃねーかぁあ!うおりゃあああ!!
気づけば根室市に突入です。この調子でガンガン飛ばして進むぞ。
旅人が憧れる日本最東端も近くですが、笑顔でスルーしました。



体をバチバチ叩く大粒の雫が静まります。スピードアップしよう。
何時間も同じ景色。先が見えないまっすぐなコンクリートが続きます。
寝床予定地まであと30キロ。水しぶきをあげてベストを尽くす!



「お前たちも雨だってのに大変だな」 牛さんに声をかけてみました。
ガン無視です。哀れんだ視線でコッチを向いてくれるのが唯一の救い。
モーレツに何してんだ・・・牛だけに。雨でおかしくなってきた。



もうすぐ9時か。とくに観光もしてないし走りっぱなしだなー!
夜飯にしよう。スーパーの薄暗い明かり。入口の屋根下で食べます。
雨は可愛いオコ。ゆっくり向かって坂を登ると宿がありました。



夜景が見える道の駅です。帰宅準備をしている職員さんがいます。
「ここの入口の屋根が広いから、この辺りにテント張るといいよ~!」
にっこりと笑顔で場所を教えてくれました。なんて優しいんだ。



さらに知床峠で自分を見たというおじいさんにも遭遇しました。
いい一日の終わりだな~。小さい町の明かりを見て物思いに更ける。
びしょ濡れになった服を干してテントも設営。乾いたら寝よ!


次回につづく。。


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